“風の旅人” として多くの伝説を作ってきたデュエルン・レーフェンス。 愛車 “轟カル号” と共に渡ったXX国からお伝えします。ジオポタ海外支部からの便り

2010年1月31日日曜日

イスタンブール報告その4<モスク>

きょうは先週末よりも10度以上暖かく、明日は更に暖かくなり、東京並みにの気温になる予報です。この冬はやはり暖冬のようです。

いまキエフの道は大変なことになっていています。表通りは別ですが裏通り、人の通る道にはびっしり氷が張っていて、その上を車が走り、人々が歩くのでツルツルになっています。
先々週の日曜日買い物帰りに滑って転びました。昨日の大使公邸での新年会の挨拶で、大使も二回転んだそうです。
なぜこのようになったかといえば、去年の12月初めに急に暖かくなった時期があり、その時に積っていた雪が解け出し、その後再び寒くなってその雪解け水が凍ってしまったためです。
融雪剤を撒いて処理はしていますが、氷の上に積った雪は融けるものの厚さ10センチほどの氷は全く溶けません。

イスタンブール報告その4<モスク>

イスタンブールといえばやはりモスクです。
ブルーモスクとアヤソフィアは特に有名ですが、京都に寺がたくさんあるように、イスタンブールもモスクがそこらじゅうにあります。

ブルーモスクは1600年代に建てられたもので、美しい回廊と6本のミナレット(尖塔)を持つ巨大なモスクです。世界で最も美しいモスクとも言われています。
内部のモザイクタイルで装飾されたドームはさすがに美しい、様々な色のモザイクタイルが使われていて、ブルーモスクと言うほどには青が目立つわけではない。
イスタンブールのモスクは誰でも自由に入ることが出来ます。ただし靴は脱がなければいけない。

ブルーモスクの正面にはローマ時代の競技場の遺跡があり、3本のオベリスクが立っています。青銅のオベリスクは朽果てて、足元の数メートルが残るのみ。

ブルーモスクと公園を挟んで対峙するように建っているのがアヤソフィアです。

アヤソフィアはブルーモスクよりも千年以上も前に建てられたもので、日本の飛鳥時代に相当します。
ビザンチン時代キリスト教の総本山として建立された教会です。建設中から構造的問題を抱え、何度か崩壊し、その度に修復と補強を繰り返してきました。

完成された優美な姿のブルーモスクに比べ、アヤソフィアは無骨です。
オスマントルコ時代にモスクとして改修されました。いまは博物館として公開されています。建築そのもの見せる博物館なので展示物はありません。
当然入場料も取られます。今回は中に入りませんでしたが、内部のフレスコ画は相当傷んでいて、補修工事をしていました。

アヤソフィアと隣接してあるのがトプカピ宮殿です。
現在は博物館になっていて、ギリシャ時代、ローマ時代からの遺物が展示してあり圧巻です。
トロイの木馬のレプリカなどもあり楽しめます。

もう一つの宮殿、ドルマバフチェ宮殿は宮殿そのものが博物館で、ハーレムなどもあり、スルタンの生活ぶりを垣間見る事が出来ます。

写真はブルーモスクとアヤソフィアの昼景、フェリーブルーモスクの内部と最も色彩豊かなスレイマニエモスクの内部です。

2010年1月29日金曜日

イスタンブール報告その3<トラム>

<ところでトルコで一番いい季節っていつごろでしょう?

サイダーさん
秋も冬も雨が多く寒い、おそらく夏が一番良い季節のような気がします。
乾季だし、しかも気温は東京ほど暑くならない。
ただしイスタンブールは自転車で走れませんよ!
歩くのだって苦労する激坂だらけですから

イスタンブール報告その3<トラム>
イスタンブールで最も好きな乗り物はトラムです。
気に入っている点はまず極めて低床構造、老人でも車椅子でも乗り降りが楽く目抜き通りを走っているのでそのまま観光できる。しかも低床なので道行くひとと同じ目線で街を見物することができる。観光バスのように高い位置から見下ろす感じがない。
2両連結で1ユニットになっていて、それを二つつないで4両編成走っているのが多い。
低床を可能にしているのは連結部分の台車の構造に工夫があるようです。
停留所の近くには必ずJETONという乗車メダルを売っているブースがあります。

人に優しい街の交通手段としてトラムは最善だと日ごろから思っています。
騒音が少ない、排気ガスがない、乗り降りが楽、揺れが少ない、かなり大量輸送が可能等々良いこと尽くめです。

2010年1月27日水曜日

イスタンブール報告その2<フェリー>

イスタンブールを語る上で最も特徴的なのはやはりボスポラス海峡を渡るフェリーではないかと思っています。
海底トンネルが出来てもあのフェリーだけは無くなって欲しくない。

料金は日本円で約100円、改札はキエフの地下鉄同様に専用メダルを入れるとバーがぐるりと回転する方式。

アジア側の待合室は海の上に浮いているタイプなので船と同じように良く揺れる。
フェリーの船内はたいてい二層になっていて、上は吹きさらしです。見晴らしは良いけれども冬の季節は風が冷たかった。
下のキャビンには小さなバーがあり、飲み物と軽食のサービスを受ける事ができます。

乗客の中に友人のカーチャPの面影に似た女性が乗っていたので、想わず声を掛けて見ました。もちろんトルコ人でした。

海峡から見るイスタンブールの風景は素晴しいです。

2010年1月25日月曜日

カメラの耐寒テスト

きょうの日中の気温はマイナス21度でした。
実際屋外は風もあり体感温度はマイナス24,5度ぐらいの感じでした。
先週の土曜日はまだ凍っていなかったドニプロ川がきょうは氷結していました。

今回新しく日本で買ったカメラ"K7"の耐寒テストを実行してきました。選んだ場所は去年の夏、一度来た事があるスポーツコンプレックスです。
この施設でできるのは乗馬、アーチェリー、スポーツシューティング、装甲車の試乗などですが、この季節やっていたのはロシアの軍用銃を使ったシューティングだけでした。
1940年代のクラシックな銃から有名なカラシニコフ、最新のモデルまでどれでも撃つことができます。
本題のカメラの耐寒性能ですが、開発コンセプトにフィールドワークに強いといううたい文句がありましたが、マイナス20度以下でもまったく問題なく撮影することができました。
それよりも生身の耐寒性能が悪いのでギブアップです。

先日の帰国で久しぶりに日本のテレビをみましたが、明るいニュースは何も無いですね!
話題提供のピエロに徹して、今年も様々なトピックスをお届けします。

2010年1月24日日曜日

イスタンブール報告その1<二つの終着駅>

正月どうしてイスタンブールかと言えば理由は二つあります。

ヨーロッパにいる日本人が年末年始にかけて一斉に帰国するのでチケットが取り難かったのと、帰国後に病院、役所がやっているときの方が有効に動けること。
正月に極寒のキエフで一人過したくなかった。
の二点です。
そのような訳で、カメラマン・カーチャと連れだってイスタンブール撮影旅行をする事になりました。
イスタンブールは二度目なのでもっぱら私がガイド役。
イスタンブールはご存知のようにボスポラス海峡を隔てて、ヨーロッパ側とアジア側にまたがって街が開けています。有名なモスクなどがある旧市街はヨーロッパ側にあります。
アジア側にはウシクダール(USKUDAR)の街があります。幼少の頃「ウシクダーラ--------」意味不明の歌詞の流行歌が流行っていましたが、これがイスタンブールにある街の名前であったことは、2006年に初めてイスタンブールに来るまで知りませんでした。

ボスポラス海峡には2本の吊り橋がかかり、大成建設が海底トンネルの工事もやっていたと思います。
しかし、一般の人々の足はフェリーです。たくさんのフェリーが数分単位で航行しています。しかも安い!
日本円で約100円。トラムと共通のメダルで乗れるフェリーも多くあります。
ヨーロッパ側とアジア側の両方に鉄道の終着駅があります。
ヨーロッパ側(SIRKECI駅)の駅舎は規模も小さく、古い母屋は閉鎖されていました。それに対してアジア側(HAYDARPASA駅)の駅舎は規模も大きく立派でしかも現役、モスクのようなモザイクの装飾とステンドグラスが印象的です。
何故か両方の駅前には極めて小さい蒸気機関車が鎮座しています。SLマニアにはタマラナイ!
写真の美女はアジア側の駅で見かけたトルコ女性です。

2010年1月17日日曜日

無事キエフに帰還しました

昨夜、無事キエフに帰還しました。
短い日本での休暇でしたが、二度もジオポタの皆さんに会う機会を設けていただきありがとうございました。

いつもと変らない皆さんと会食できて楽しいひと時でした。一人だけ変った人がいました。マリーさんです!会う度に10才ぐらい若くなり、三十代で通りそう、化け物ですね(笑)

今回の一時帰国では慌ただしく心境に変化がありました。
乗換えのヘルシンキ空港の東京行き出発ラウンジでは衝撃を受け、成田空港ではこのままウクライナへ舞い戻りたくなり、しかし二三日自宅で過していると、やはり日本は良いなと思い、一週間もするとウクライナへ戻るのが嫌になってきました。後ろ髪引かれる思いで出発の途に。

再びヘルシンキ空港のキエフ行き出発ラウンジでは、やはり美女がごろごろ、すこし元気が出てくる。
過酷なウクライナで精神力を維持していけるのはこの美女達に負うところが大きい。
以前も部屋で一人落ち込んでいるときに一歩街に出て美女を眺めていると癒されたものです。

昨日のヘルシンキは−4度、きょうのキエフは−11度、内陸性気候なのでキエフの方が寒いです。それでもドニプロ川はまだ氷結していません。今年は暖冬のようです。

友人と誕生日が4日違いなので(何れも過ぎてしまった)きょう二人で祝いました。
明日は大統領の選挙です。前日というのにまったく盛り上がっていません。友達の誰に聞いても白けています。
熱狂的な盛り上がりで誕生した現大統領が国民の期待に沿う活躍が全く出来なかったことに多くの国民は失望しているようです。

明日の夜は別な友人二人が私の誕生日を祝う為に我が家にやって来ます。

写真は夜のフレシャーチク通りです。
いくら寒くても人々は散歩を楽しんでいます。

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