“風の旅人” として多くの伝説を作ってきたデュエルン・レーフェンス。 愛車 “轟カル号” と共に渡ったXX国からお伝えします。ジオポタ海外支部からの便り

2015年7月21日火曜日

鉄道で小旅行その1

先週末、初めて鉄道に乗って一泊二日の小旅行してきました。行先はスリランカの最南端に近いゴールです。

帰りは翌日になるので貸自転車が使えないので、バスターミナルまではトゥクトゥクに乗る。数キロの距離で230円も取られる。他の公共交通機関に比べるとべらぼうに高いが、どうやらこれは外人相場で地元の人はこの数分の一で乗っているらしい。ニゴンボからコロンボまでは先週同様、高速バスを利用、こちらは100円、かなりリーズナブル。コロンボの中央駅に相当するのがコロンボ・フォート駅です。バスターミナルから徒歩で5,6分のところにあり、先週来た時についでに位置関係をチェックしておきました。

コロンボからゴールまでは約110キロあり、その距離を2時間15分で走ります。ネットで調べたら一等から三等車まであり、今回は奮発して一等車に乗るつもりでした。窓口で聞いたら一等車は無く、二等と三等車だけとのこと、仕方がないので二等車の切符を購入。因みに運賃は一等315円、二等166円、三等92円です。

コロンボ・フォート駅はホーム8面の立派なものです。面白いのは待合室が男女別々にあったことです。週末とあって大勢の客で賑わっていました。列車が到着する度にホームに人が溢れます。

ゴール行きの列車はコロンボが始発だとばかり思っていましたが、到着した列車を見ると既に多くの客が乗っている。コロンボで下車した客は僅かで、私は運良く座れましたが、多くの客は立ち席です。しかし座った方が楽か、立っている方が楽が微妙なところです。30分もしたら猛烈に尻が痛くなってきました。乗り心地、快適性は想像以上にひどく、記憶にある限り最低です。せっかくの広軌も乗り心地には貢献していないようです。混雑している車内に頻繁に物売り、流し、施しなどが来ます。沿線の風景は熱帯樹林の中に住宅、農家、などが点在し、インド洋も見えています。意外に建物が途切れません。

1. コロンボ・フォート駅

大変な賑わいです。

2. 鉄骨製の柱、梁

デザインがビクトリア調です。さすがに英国の匂いがします。

3. カナダ製のディーゼル機関車

現在活躍しいる機関車はほとんどこれです。この機関車をしげしげ眺めたり、写真を撮っていたら運転手が握手を求めてきた。機関車の説明などした後、駅の後ろに古いエンジンがあるから見てこいという。私が鉄道マニアであることが分かるらしい。この国では機関車のことをエンジンと言う。跨線橋を上って行こうとしたら、呼び止められて、ホームの一番端部がスロープになっていてそこから線路に降りられるのでした。裏口にも改札があり、エンジンを見てくるだけといって外に出ると古い蒸気機関車が鎮座していました。

4. 1908年、英国Hunslet製 蒸気機関車

5. 車内の光景

隣の女性は前の席の4人と合わせて5人のグループらしい。豆を炒めたようなつまみを食べだした。私にも食べろと差し出すので一つまみだけ食べてみた。美味しくないし、辛い。そのあと前の友達にも回してみんなで食べていた。私は持参のモンキーバナナを一本彼女にあげたら、一口だけ食べて前の友人に回した。順繰り回して、結局小さなモンキーバナナ一本を5人で食べた。スリランカ人の優しさに触れた思いがしました。

6. 途中で線路工事に遭遇

作業員たちはサンダル履きです。40数年前のシベリア鉄道だってオレンジ色のお揃いの作業着を着ていました。

7. ゴールに到着

時刻表では2時間15分ですが、15分遅れて、2時間30分かかりました。

8. 左側がゴール駅

橋を渡って右側に多くのバスターミナルがあります。

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