“風の旅人” として多くの伝説を作ってきたデュエルン・レーフェンス。 愛車 “轟カル号” と共に渡ったXX国からお伝えします。ジオポタ海外支部からの便り

2009年10月7日水曜日

キエフの秋

強い台風18号が接近しているようです。
くれぐれもご注意ください。
ウクライナは寒いことを除けば、いたって天災の少ない国です。
それでも数ヵ月前、突風で木や電柱が倒れる被害がありました。
台風に比べれば子供だましみたいなものですが

ウクライナとロシアの関係は他の旧ソ連圏とはかなり違います。
・民族的にかなり近い
・ロシアのルーツはキエフにあり。
ロシア人にとってキエフはイエルサレムみたいなもの
・ウクライナはロシアと手を組んで一緒に戦ってきた歴史もあります。
・ウクライナには20%弱のロシア人が住んでいるし、ロシア人の血を引いた人はさらにいるでしょう。

これらのことから複雑過ぎて理解不可能です。
ソ連崩壊と同時にウクライナは独立した訳ですが、これで人々が幸せになったかと云えばニエットです。
貧富の差は広がり、多くの貧困層を生む結果となった。
並ばなくても物が買えるようになったという話しも聞きますが、ソ連時代の方が良かったという声も多く耳にします。
一人一人その辺の受け止め方は違うようです。

来年1月に大統領選挙があります。
現職大統領とユーリヤ・シモチェンコとヤヌコヴィッチが立候補を表明していますが、いろいろな人に聞くと、現時点ではヤヌコヴィッチが優勢なようです。
ヤヌコヴィッチは親ロシア派ですから、現在のぎくしゃくした対露関係は多少改善される可能性はありますが、国全体の流れとしてはEUに向いています。

キエフ周辺では日本のような綺麗な紅葉は見られません。
多くは枯れて散るだけです。
それでも多少葉が黄色く色づくものもあります。

朝晩の気温は東京の真冬並みです。
きょうの写真はそんなキエフの秋の風景です。

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