“風の旅人” として多くの伝説を作ってきたデュエルン・レーフェンス。 愛車 “轟カル号” と共に渡ったXX国からお伝えします。ジオポタ海外支部からの便り

2015年8月5日水曜日

スリランカ横断

先週末、スリランカの東側海岸にあるアルガンベイというところへ一泊二日で行ってきました。そこは観光地ではなく、良い波があるということからサーフィンのメッカになっている場所です。

これまでは海に近い地域ばかり見てきましたが、今回初めて内陸部を横断しました。スリランカの国土は全体的に平坦地ばかりといった印象を持っていましたが、道路はアップ・ダウン繰り返しながらかなり標高の高い地帯を通り、さらに標高2000メートル近い岩山が連なっているのが見えます。低地は鬱蒼としたヤシの原生林が続きますが、標高が高くなるにつれ植生も徐々に変わり、ヤシの木はちらほらで葉の小さな樹木が増えてきます。

炎天下は暑いものの、ジメッとした湿気は薄れ、カラッとしています。東側の平坦地に出ると西側ではほとんど見なかった田畑がたくさんありました。牧草地もあり牛の放し飼いがあちこちで見られます。馬ならぬ自転車に乗ったカウボーイもいました。

スリランカは仏教国だと、ものの本には書いてありますが、滞在しているニゴンボはキリスト教国ではないかと思えるほど教会が多く、日曜日はどこの教会でもミサが行われていて、たくさんの信者が集まっています。町の至る所にキリスト教にまつわる飾り物があり、キリスト教の墓地があり、家屋には十字架があり、イコンが飾られ、これほどキリスト教を強く感じられる町をこれまでみたことがありませんでした。

ところがそのニゴンボから内陸部へ入ると状況は一変します。次々に仏教寺院が現れ、仏像が仏塔が頻繁に姿を現します。ニゴンボがスリランカで特殊な地域であることが理解できます。いずれにしても宗教心の極めて強い民族であることは間違いありません。

各国の道路標識はお国柄がでて面白いものですが、いまでも記憶に残っているのはチュニジアの「ラクダに注意」、ヨルダンの「ここで寝ること禁止」、スリランカでは「象に注意」、「猿に注意」、「孔雀に注意」などありました。そういえば前回の報告で屋根の上にとまっていた大きな鳥は孔雀だったかも知れません。

高度が上がるにつれ植生が変わり、黒い岩山がそびえています。

野生の猿の群れに遭遇。

顔がまっ黒で動きが俊敏かつしなやかです。

道路を横断する野生の象に遭遇、急いで車から降りてカメラを向けたがすでに遅く、かろうじてお尻だけ撮れました。

湖の畔で仲間の象数匹が草を噛んでいます。

水辺で何かをついばんでいる鳥を発見。

朝日に輝くアルガンベイの海、朝早くから何人かのサーファーがサーフィンに挑んでいました。

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