“風の旅人” として多くの伝説を作ってきたデュエルン・レーフェンス。 愛車 “轟カル号” と共に渡ったXX国からお伝えします。ジオポタ海外支部からの便り

2016年1月5日火曜日

シーギリヤ報告その1 <石窟寺院ダンブッラ>

24日のクリスマス・イヴとクリスマスの日がたまたまスリランカの祝日に重なり、土日と合わせて4連休になりました。と言う訳で25日から二泊三日の日程で念願のシーギリヤに行ってきました。3日間、ドライバー付の車を雇ってガソリン代込みで180ドルでした。ドライバーのC氏は49歳、3人の娘さんがいて、長女は24歳ですでに結婚しているとか。車はホンダ・フィット・ハイブリット車、なかなか快適です。スリランカは異常にハイブリット車の比率が高い、優遇税制の為らしい。トヨタ・プリウスも多いですが、ホンダのハイブリット車の方が上回っている感じがします。ムカエルがインドから売り込んだに違いない。(笑)

スリランカで走っている日本製の車はどれも輸出仕様ではなく、日本で一度車検を取ったものばかりのようです。今回、一度だけガソリンを給油した。日本と違い、先に決まった金額の紙幣を渡し、その分だけガソリンを入れてもらう方法です。ドライバー氏は1000ルピー分入れてもらい、約8.5リッターでした。1リッター約98円、日本より少し安いようです。

スリランカを移動していつも感じるのは、どこへ行っても鬱蒼とした樹林が大地を覆っていることです。こんなに樹木だらけの国をこれまで見たことがない。ほとんどが原生林で人が入り込めない。これと対局にあるのがヨルダンでした。雑草一本もない荒涼とした土漠が延々と広がる、月か火星のようです。

最初に訪れたのは石窟寺院で有名なダンブッラ、次にジェフリー・バワ設計の最高傑作と云われるカンダラマ・ホテル、最後にシーギリヤです。この3か所はすべて車で30分ぐらいのところにあります。おおよその位置はスリランカの真ん中から少し北に行ったところです。

・ダンブッラ石窟寺院
スリランカ最大の石窟寺院です。岩山の頂上付近に自然にできた洞窟に極彩色の壁画、天井画とおびただしい数の仏像が彫られ、安置されています。この石窟寺院は紀元前1世紀から1250年と極めて長い年月をかけて築かれました。石窟は五つあり、手前が最も古く奥へ行くほど新しい。五つの石窟を漆喰塗りの回廊がつないでいる。

連休とあって大勢の仏教徒が参拝に訪れていました。ここで大失敗をする。汗だくで岩山を登り、やっと石窟寺院の入り口にたどり着くと、入場券のチェックをしている。ここで入場券を買えるものと思っていたら、下のチケット売り場でないと買えないという。下まで降りて、再び岩山を登る気力も体力もないのでこの日は断念、石窟寺院の写真は二日目に撮ったものです。

金色に輝く大仏がダンブッラの目印です。

大仏の左端に石窟寺院へ上る石段の通路がある。
 
石段を登って後ろを振り返ると遥か遠くにシーギリヤを望むことができました。
5つの石窟をつないでいる白い漆喰の回廊です。

上に覆いかぶさっている岩山に注意していただきたい。横一文字に段差をつけて岩を削り取っているのは、水切りといって雨水が洞窟の中に入り込まないようしている細工です。

こんな古代にこのような知恵は驚かされます。

一番古い石窟です。とても狭く、涅槃仏が一体彫られているのみ。
2番目の石窟はかなり広く、おびただしい数の仏像が鎮座しています。
どれも壁、天井は極彩色の壁画で覆われています。


回廊の内部です。 ところどころ岩山の岩が露出していて、人工と自然の調和が巧みです。

次に紹介するカンダラマ・ホテルでも同じ手法を使っていました。

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